建設現場では、機動性に優れたポータブルベルトコンベアがよく使われます。解体材や残土を仮置きせずに連続搬出でき、作業者の往復を減らせる点がメリットです。また、バラ物を安定して運ぶためにトラフ型ベルトコンベア(ベルトを樋状に支える構造)を採用することもあり、こぼれ・飛散を抑えながら搬送量を確保できます。
現場は搬送物が鋭利だったり、異物混入が起きやすかったりするため、縦裂き対策(耐カット性ベルト、シュート設計)、ガイド、清掃性の確保が重要です。加えて、仮設ゆえに据付が甘くなりやすいため、設置後の芯出しと安全対策を標準化することが稼働率を左右します。
01.(ポータブル)ベルトコンベア
ポータブルベルトコンベアは、移設がしやすく、現場の進捗に合わせて搬送ルートを柔軟に組み替えられるのが特長です。残土や解体材の搬出、砕石の投入など、仮設搬送に適しています。
短期間で設置するケースが多いため、フレーム水平や張力調整が不十分だと蛇行・スリップが起きやすくなります。屋外では泥や雨で付着が増え、ローラー固着も起きがちです。
実際の運用では、投入物に鉄筋片など鋭利物が混入しないよう管理し、ガイド・シュートで偏荷重を抑えるとトラブルが減ります。日々の点検と清掃を“作業の一部”として組み込むことが重要です。
02.(トラフ型)ベルトコンベア
トラフ型ベルトコンベアは、ベルトを樋状に支えることでバラ物をこぼれにくくし、安定して搬送量を確保できる構造です。砕石・砂・土砂などを扱う現場で有効で、飛散や落下を抑えられます。
一方で、トラフ形状はローラー配置と据付精度が重要で、芯ズレがあると蛇行や偏摩耗が起きやすくなります。投入部の落下衝撃が大きい場合は、受けローラーやライナの摩耗が進行し、ベルト裂けの原因にもなります。対策として、投入条件の調整、耐摩耗仕様、スクレーパの適正化、定期点検による偏摩耗の早期発見が効果的です。
03.チェーンコンベア
チェーンコンベアは、金属チェーンを駆動源とし、平板やアタッチメントといった搬送面を動かして、重量物、高温物、油分を含むものなど、多様な搬送物を運ぶための設備です。
ベルト式に比べて強い駆動力が得られやすく、搬送時の衝撃や負荷が大きい過酷な現場においても、安定した運転を続けやすいという特長があります。
具体的には、鋳物・金属部品・パレットの搬送、組立ライン、炉の周辺など、厳しい環境下での使用に適しています。